「千代ちゃんってばおっきないびきかいてばっかりで全然起きてくれないんだもん。カンナ飽きちゃったよ~」
こいつ……――。
――ふざけんな!!
沸騰したような怒りが増してカンナを殴りつけてやろうとした時、ふと自分の体が自由に動かないと知った。
車いすに座らされたあたし。
両手首は後ろで組まされロープで巻かれている。
それだけではない。
胸元と車いすの背もたれもロープでグルグル巻きにされている。
両足首も同じような状況だった。
「何なのよ、これ……」
自分の状況に驚き目を見開くあたしにカンナが優しく微笑む。



