玄関先のチャイムを鳴らす。 けれど、何の応答もない。 不思議に思いながらもう一度チャイムを鳴らすとゆっくりと玄関扉がスライドした。 「あっ、千代ちゃん~。待ってましたぁ!」 友達が遊びに来たのを楽しみに待っていた子供のようにはしゃぐカンナ。 あたしが引っぱたいた左頬には傷はおろか赤み一つ見当たらない。 「アンタ、病院にいったんじゃないの?」 そう尋ねると、カンナは目をパチパチさせた。