「柊さん、あなたは席に座りなさい。話は一人づつ後で詳しく聞きます。先生はもう一度職員室へ行ってくるのでその間自習とします。私語はつつしむように」
担任はそう言うと、『静かにしてろ』とあたしに目で訴えかけて教室から出て行った。
残されたあたしの耳にあちこちから「最低」とか「荒野、マジありえない」という悪口が届く。
「うるせぇな!!言いたいことがあるなら、はっきり言えよ!!」
教室に響き渡るぐらいの大声で叫ぶと、周りからどっと笑いが漏れた。
「ヤバくない?男みたいな声」
「きもちわるー」
クソ……。
カンナをはたくところを周りにいたクラスメイト達は見ていたはず。
それなのに、誰一人としてあたしを恐れる人間はいない。
中学の時のように強さでクラスメイトを押さえつけられると思っていたのにどうして……!?



