「ちょっと、みんな!!やめようよ!!こんなのおかしいよ!!!」
バンッと机を叩いて立ち上がったのは正義感の塊であるミチルだった。
「カンナちゃんを千代ちゃんが叩いたことは悪いと思う。暴力は絶対にダメ。だけど、どうして千代ちゃんがカンナちゃんを叩いたのかって理由をみんなは知ってるの?何も知らないあたし達が千代ちゃんだけを責めるのは間違ってると思う」
ミチルの言葉に教室中が水を打ったかのようにシーンっと静まり返る。
「ヒカリちゃんと明日香ちゃんのこともあるのに……こんなことで言い合いとかやめようよ。何かどんどんクラスがバラバラになってる気がする」
今にも泣き出しそうな声で訴えるミチルの言葉があたしの胸にチクッと刺さった。
今も警察に連日取り調べを受けているであろうヒカリ。
首を吊って自殺した明日香。
確かにこんなことで揉めている場合ではないのかもしれない。
けれど、どうしても自分の怒りを抑えることができなかった。



