新村の髪を掴みトイレに押しこんだ時、飛び跳ねた水が手についてしまった。
その汚れを石鹸で綺麗に洗い流してから教室に向かう。
すると扉を開けた瞬間、
「……――荒野さん!?あなたなんてことをしてくれたの!?」
担任が鬼のような形相であたしを出迎えた。
「ハァ?」
「西園寺さんがさっき病院に向かったわ。あなた、彼女の頬を叩いたんですって!?」
「別に叩いたって言ったって軽くだし、そんなに痛くないから」
「そういう問題じゃないわ!!西園寺さんにもしものことがあったら、あなただけの責任だけじゃすまなくなるの!!いくら私が教室にいなかったときに起こったことだって。意味、わかる!?」
自己保身に走る担任にうんざりしていると、周りから声が上がった。



