チャックをしめていなかったせいでシャープペンやボールペンや消しゴムが四方八方に飛んでいく。
その中のシャープペンがカンナの腕にぶつかった。
「いったぁぁぁあいーーーーーーーー!!」
わざとらしく大声を上げて腕をさするカンナ。
それぐらいで痛いなんていってんじゃねぇよ。
「テメェら、ふざけんのもいい加減にしろよ!?調子乗ってんじゃねぇよ!!」
席から立ち上がり二人の元へ詰め寄ると、カンナの長い黒髪を掴んでその場に引き倒した。
細く華奢なカンナの体の上に乗ると、カンナが「重いよぉ~。骨が折れちゃうーー!!」とうめく。
それを無視して、あたしはカンナの頬を平手で打った。
パシッという乾いた音の後、カンナは驚いたように数回瞬きをした。
そして、すぐに「ふぇっふぇっ」と顔を歪ませて子供のように泣き出した。



