「じゃあ、またね~。大変だろうけど、頑張ってね」
小林さんは手を振りスキップ交じりに我が家を後にした。
我が家の大スキャンダルを手に入れてご満悦そうな小林さんとは対照的に母は怒りに体を震わせた。
「明日香……あなたなんてことをしてくれたの?!あなたのせいでコウちゃんの受験がダメになったらどうするの!?」
「ごめんなさい……。だけど、あたし……――」
「言い訳なんてしなくていいわ!!お母さんが今日、学校へ退学届を出しに行ってくるから。あなたはほとぼりが冷めるまで部屋にいなさい」
「退学届……?」
「そうよ。学校になんて言ってる場合!?カンニングもするし、イジメまでして!!あんな動画が世間に知れ渡ったらコウちゃんのお受験に響くでしょ!?ご近所さんにも知られて……。お母さん、恥ずかしくて外を歩けなくなったわ!!」
「さっきお母さん……あたしを信じるって言ってくれたのに……」
「信じられるわけないでしょ!?あぁ、もう。嫌だ。あなたみたいな子生むんじゃなかった!!お母さんやコウちゃんに迷惑ばっかりかける疫病神!!」
母は吐き捨てるようにそう言うと、学校へ行く準備を始めた。



