「ハァ……。分かったわ。明日香を信じる」
母はため息交じりにそう言うと、「それよりも」とつけたした。
「あなたが誰かにいじめられているんじゃないかって心配したのよ」
「お母さん……」
「いじめられたりしたら、すぐにお母さんに言うのよ?」
「ありがとう……」
母は……なんだかんだ言って、結局はあたしを愛してくれているのかもしれない。
ポッと心に火が付いたように温かくなる。
とその時、母は最後にこう漏らした。
「あなたがいじめられてるなんて隣の小林に知られたら、恥もいいところだわ」
えっ……?今なんて……?
≪ピーンポーン♪≫
すると、母の言葉と同時に玄関のチャイムが鳴り響いた。



