その時、≪プルルルルル~~~♪≫とけたたましい音を立てて家電が鳴りだした。
「誰かしら……?明日香との話の最中に電話なんてかけてきて……。明日香、ちょっと待っていてね。電話が済んだらコーヒーでも入れるわ。これからのこと、お母さんと一緒にお話ししましょう?」
にこやかにそう言い渡して廊下にある子機の方へかけていく母。
母のオーバーな態度に呆れながらも、嬉しさが募る。
母に認めてもらえた。
今まで出来のいい兄と比べられ、兄ばかりが可愛がられるのが嫌で嫌でたまらなかった。
けれど、それはあたしが至らなかったせい。
勉強をおろそかにして1位をとれなかったから。
これから先もずっと1位を取りつづければ、あたしは母から愛情をもらえる。
兄と同じぐらい……いや、兄以上に。



