そんな嫌がらせは愛海や千代たちにも向かった。
昨日は愛海の机の中の教科書が裏庭に散乱していたし、千代の机には赤いマジックペンで『クソデブ女死ね!!』と落書きがしてあった。
誰がやったのかは分からない。
今まであたし達に散々いじめられた新村か……その友達のカンナか。
それとも、カンナに寝返ったクラスメイト達か。
得体のしれない黒い影があたし達に覆いかぶさる。
悪意の塊であるその恐怖にあたしは震えた。
人から憎まれるのがこんなにも恐ろしい事だとは知らなかった。
けれど、今はそんなことを怖がっている場合ではない。
あたしは一番になる。
今度こそ、絶対に一番に……――。



