「はいっ。これどうぞ!!この間話してたチョコ、みんなに一箱ずつプレゼントするねっ」
大きな袋から取り出した手のひらほどの箱のチョコをクラス中に配り歩いている西園寺カンナ。
「本当にいいの?」
「うんっ。この間、パパのお友達が日本に来るって言ってたからみんなの分を届けてくれるようにってお願いしたの。よかったらどうぞ」
スキップ交じりにチョコを配り歩くカンナはクルリと方向を変えると、あたし達の元へとやってきた。
「愛海ちゃんと千代ちゃんと明日香ちゃんの分も。はいどうぞー!!」
ニコリと笑いながら袋から取り出したチョコをこちらに差し出すカンナ。
「……――いらねぇよ」
すると、千代はカンナの手をパシッと振り払った。



