「あぁ……分からないです。すみません。母だったら知ってると思うので直接聞いてみてください」 「あらっ、そう。そうだったのね~!えぇ、じゃあ今度聞いてみるわ。じゃあ、いってらっしゃい」 話が終わると、小林さんはそそくさと自分の家に戻って行った。 分かりやすい人だ……。 ふぅとため息をついて足を速める。 コウちゃんと呼ばれていたのは、兄のコウキのことだ。 一つ年上で両親の自慢の息子。 このあたりでは一番偏差値の高い高校へ通い、大学は都内の一流大学を受験する予定だ。