「あっ……あぁ……そんな……」
首に手を当てて必死で血が出るのを塞ごうとする哲。
そんな努力もむなしく、首からはおびただしいほどの血が流れすぐに顔は真っ青になった。
最後はあっけないものだった。
電池の切れてしまったおもちゃのように、その場にばたりと倒れてピクリとも動かなくなった。
哲の体の周りにできた血の海をよけるように母に近付く。
「さてと。次はお母さんの番だよ」
ドレッサーの鏡に自分の姿がうつった。
目を血走らせ哲の返り血を浴び、乱雑に切られた髪を振り乱すあたしはまるで鬼のようだった。
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