「くそっ、全然とれねぇし」 哲はあたしの手首に巻かれたガムテープをはがそうと必死になっている。 「ねぇ、哲。あたしと結婚しようよ」 「……悪いけど、無理。つーか、もう会うの辞めようぜ。何かお前こえーよ。その髪型もひどいし。カットモデルやったって嘘だろ?誰かにいじめられてんのか?」 矢継ぎ早に質問を繰り返す哲。 「そっか……。じゃあ、しょうがないね」 クスッと笑うあたしと哲の目が合った。