「ねぇ、お母さん……」 「な、何?あぁ、哲ならちゃんとヒカリに返すから大丈夫よ!それとも、1万円?」 「あげるよ、全部」 取り出した2万円から手を離すと、ヒラヒラと舞ってあたしの足元に落ちた。 「えっ?いいの?ありがとう~!!ヒカリちゃん、大好き!」 弾かれたようにベッドから飛び降りてあたしの足元にひざまずきお金を拾う母。 「……――死ねよ」 あたしは母の顔を思いっきり蹴り上げた。