哲も哲だ。
自分の親ほどの年齢の母に手を出すなんて。
結婚の約束まで口にしたくせに、母と寝た。
あたしの家で。
あたしが髪を切られ、足を刺され、苦しんでいるときにこいつらはベッドの上で愛の言葉をささやき合っていたんだろう。
たった3万をもらうために、髪まで切られ、それでもなお二人へ何かしてあげようと考えていたあたしは一体なんなんだろう。
空腹に耐え、水ばかり飲み、トイレに落ちたパンを拾ってむさぼり食ったあたし。
その間、母と哲はどこかのお店で美味しいものを食べていたんだろう。
友達にドン引きされ、冷めた目で見られ、同情される。
プライドをズタズタにされたあたしへの最後の仕打ちは彼氏と母親の裏切りだった。
いや。違う。
あたしを裏切った奴がもう一人いる。



