ユラユラと体を揺らしながら歩く。 ズキズキと痛んでいた太ももの傷はとっくに痛みを失っていた。 母は男に媚を売りながらも女手一つであたしを育ててくれたと思っていた。 感謝もしていた。 けれど、そうじゃない。 「ヒカリ、大好き!」母は口癖のように言っていた。 それはあたしへの愛情からでる言葉じゃない。 この家の家賃を払い、炊事洗濯をし、奴隷のように働くあたしが母は大好きなのだ。