あたしはベッドサイドに座ってうなだれている哲を睨んだ。
「ねぇ、哲。いつからお母さんとデキてたの?」
「いや、たまたまだって。今日が初めて……。ついつい出来心でさ」
「嘘。哲、昨日もうちに来てたでしょ?」
「……は?なんで……」
「昨日と今日、玄関に置いてあった靴が同じだったから。昨日、あたしがこの部屋に入った時も布団にもぐって隠れたよね?髪の毛の色変えてたから哲だって分かんなかったけど、今ハッキリした」
「ごめん、ヒカリ。凜子さんに誘われてつい……」
「最近の哲、色々金回り良さそうだね?あの靴も高そうだし。そこに落ちてるジーンズもヴィンテージものでしょ?あんな高いのどうやって買ったの?」
「いや、あれはさ……――」
顔をひきつらせる哲。
「ていうか、本当に好きなのは、ヒカリだけだし」
「ふーん……。そっか。哲ってどうしようもないクズ男だね。アンタみたいなクズと付き合ってたあたしもバカだけど」
ポツリと呟いて二人に背中を向けて寝室を出た。



