『おかけになった電話番号は電波の届かないところにいるか、電源が入っていないためかかりません』 無機質なアナウンスが耳に届き、落胆する。 家の近くまでたどり着いた頃には、辺りは暗くなっていた。 哲は一体どこにいるんだろう……。 一緒にいて欲しいのに、全く連絡がつかない。 心細さが最高潮に達して、涙が溢れる。 家に帰っても母は仕事でいないはず。 真っ暗な部屋の中に一人でいるなんて耐えられない。