―――………
「ちょっと、あの子ヤバくない?」
「何だあの髪の毛。イカレてる」
横をすれ違う人々があたしを見てぎょっとしたように離れていく。
あの後、あたしは生理用のナプキンでカンナにさされた場所を止血した。
カンナの言う通り傷自体は浅くすぐに血は止まった。
怖い。怖かった……――。
カンナの笑みを思い出すだけで全身がブルブルと震える。
あんな恐怖を味わったことは今まで生きてきた中で初めてだった。
カンナは天使のような顔をしている悪魔だ。
あの女は人を傷付けることなどなんとも思っていない。
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