太ももから流れる鮮血にめまいがしてくる。
「先に手を出したのはヒカリちゃんだからね?」
カンナはそう言うと、あたしの太ももにそっと手を伸ばして足に食い込むはさみを握りしめた。
「アンタ……いったい何すんのよ!?」
顔は笑っているのに、目が笑っていない。
カンナの笑みに狂気すら感じて、体中が震えて目に薄ら涙が滲む。
「刃物が刺さった時はね、絶対に抜いちゃダメなんだよ~。血がいっぱい出てきちゃうから。でもこのはさみはカンナのお気に入りだから返してもらうね?」
「やめて……――触んないで……――」
「大丈夫。そんなに心配しないで。軽く刺しただけだからねっ」
「やめて……いや……離れてよ……――」
「じゃあ、いくねっ。いちにーのーさんっ!!」
「いやぁああぁぁぁぁっぁああああーーーーーーーー!!」
カンナは両手ではさみを握りしめると力いっぱい引っ張った。
その瞬間、足からタラタラと真っ赤な血が滴り落ちた。



