いつも履いているお母さんのお気に入りのハイヒールもかかとが擦り切れていた。 高いものは買えないかもしれないけれど、新しいものをプレゼントしよう。 男にうつつを抜かしてばかりいる母だけど、あたしに暴力をふるうことも暴言を吐くこともない。 母が男に媚るのも、すべてはお金の為。 あたしを育てるため。 離婚してから女手一つであたしを育ててくれた母に、今日、恩返しができるかもしれない。