部屋から出て台所の米びつを覗き込むと思ったとおり中は空だった。
明日からの食事はどうしようか。
バイト先に頼み込んで前借りできるか恥を忍んで聞いてみようか。
いや、ダメだ。
以前一度前借りをさせてくれないかと頼んだ時、店長は嫌な顔をした。
ここでまた同じお願いをして『もう来なくていい』と言われるのだけは避けたい。
前借りを諦めて、バイトをもう一つかけもちしてみようか。
日払いができるバイトもあるかしれない。
即金が欲しい。1000円でも、2000円でも。
とにかく、今すぐお金がほしい……――。
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