小学校の時も中学校の時も、お金がないことを理由にいじめられた。 可愛い鉛筆も、消しゴムも、筆箱も……あたしは何一つ買い与えてもらえなかった。 みんなが持っているものを自分は何一つ持っていない。 たった一つだけあたしだけがもっているものと言えば…… 劣等感という負の感情だけ。 それを必死に自分の中に押しとどめて今日まで生きてきた。 『大人になって自分でお金を稼げる日になれば、あたしは変われる』 そう信じていた。 だけど、現実はそんなに甘くなかった。