下駄箱まであと一歩というところで、あたしはすぐに異変を感じ取った。 下駄箱の前にいる新村とカンナがいる。 その手には見覚えのある袋が握られていた。 新村はあたしと目が合うと、「あっ」と声を漏らしてパッと目を反らした。 なんだろう。 嫌な予感がする。 背中にじっとりと嫌な汗をかく。 その袋は……――。 頭の中で鳴り始めた警報音をかき消すように、千代が叫んだ。 「……――お前ら、そこで何してんだよ!?」 千代は二人に詰め寄ると、新村の手に握られていた袋をひったくった。