――終わった。
ようやく学校が終わった。
今すぐ駆け出したい気持ちを抑えて教科書をバッグにしまっていると愛海から声がかかった。
「ヒカリ、これからカラオケいかない?千代も明日香も行くって」
「あー……ごめん。今日はパス!あたし哲と遊ぶ約束してんだよね~」
サラリと嘘を吐くと愛海は露骨にがっかりした表情を浮かべた。
「マジか。残念。カラオケであいつら二人に何してやるか作戦立てようとしてたのに」
「あいつらって、新村と西園寺カンナ?」
「そう。でも、哲ちゃんと遊ぶなら仕方ないか」
以前、街で哲と歩いているとき愛海に会った。
『えっ、ヒカリの友達?すっげぇ美人じゃん』
あの時は愛海を見て鼻の下を伸ばす哲にイラッとしたけれど、それをキッカケに3人でご飯を食べに行ったりもする仲になった。



