いくら空腹だってあたしにもプライドがある。 新村のいる前でそんなもの受け取れない。 「いらない」 ふいっと顔を反らすと、新村がカンナの手からパンの入った袋を奪った。 「ねっ、カンナ言ったでしょ?山田さんは受け取らないって」 「そうだね~、残念。カンナ食べないし、そのパン捨てちゃっていいよ」 カンナの言葉に新村はビニールを逆さにした。