昼休みになっても、カンナの周りには大勢のクラスメイトが群がっていた。
愛海達は学食でお昼を食べている。
一文無しのあたしは『ダイエット』と嘘をついてお弁当の匂いの充満する教室で意味もなくスマホをいじっていた。
「カンナちゃんってすごいお金持ちなんだね。持ってる物ほとんどブランドものだし」
「うーん。でもカンナあんまり興味がないの。パパが勝手に買ってきてカンナにプレゼントしてくれるだけだから」
「いいなぁ~。羨ましい!」
「そんなことないよぉ。あっ、じゃあ今度海外に遊びに行ったらみんなにお土産買ってくるね。カンナが大好きなチョコがあるの」
「え!?いいの~?嬉しいーー!!」
「うん、いいよ。みんなに一箱づつ買ってくるね」
「ありがとう」
ハァ?バカだし。
一人一箱づつなんてありえねぇよ。
買ってくる気がないからそんなでまかせがいえるのだ。
口でなら何とでも言える。



