グンっと体を持っていかれそうになり慌てて両手を机に当てて踏ん張る。 な、なんなの……? それはまともな力ではなかった。 髪を見ることを目的としない引っ張り方。 容赦のない力の込め方にカーッと怒りの感情が湧きあがった。 「……――ちょっと、アンタ何!?痛いんだけど!!」 「えー……、ちょっと髪の毛が綺麗だったから見せてもらおうと思って」 「……ハァ!?」 何この女。おかしいんじゃないの!? カンナを睨みつけると、 「カンナ、早く座りなよ」 どこからかそんな声がした。