世の中は不公平だ。
愛海のように湯水のごとくお金を使える人がいる一方であたしのようにその日に食べるものまで困る人間もいる。
同じ人間なのにどうしてこんなにも違うんだろう。
哲と別れたら今度は誰に食べさせてもらえばいいんだろう。
ナンパで男を引っかけたとしてもどうせろくな男ではないだろう。
だからと言って金がある年上の親父と付き合うところまで堕ちたくはない。
援助交際なんてもってのほかだ。
気持ち悪い親父に抱かれてはした金を受け取るぐらいなら、1週間水だけで生活した方がよっぽどましだ。
「……哲のバカ……」
色々な考えを巡らせてみても、結局は哲の顔が頭に浮かぶ。



