イジメ返し ~復讐の連鎖・はじまり~


正直、迷った。


クラス対抗のリレーは毎年一番白熱する競技の一つ。


花形のその競技で転倒する失態は許されない。


昔からプレッシャーにはめっぽう弱いあたし。


そうじゃなくてもクラスから浮いた存在なのに、そんなことで更に敵を作りたくないのが正直な気持ちだった。


「ねぇ、ダメかな?」


首を傾げてキラキラした瞳で懇願する愛海。


切迫した様子で頼まれたら応じようかとも思っていたけれど、この様子なら断っても恨まれはしないだろう。


それに、あたしに断られたら他の誰かに頼むだろう。