友達にご飯をたかるなんてできるわけないじゃない。 心の中で母をののしる。 母は親である以前に女だった。 男に媚び、男に金をせがみ生きている。 『水商売はお母さんの為にあるようなもの』 見た目より若く見え人に媚るのがうまい母は店でも人気があるらしい。 そんなことを自慢する母が嫌でたまらないのに、あたしも母と同じように男に媚るしかなかった。 生きていくためには仕方がない。 ≪プルルルル~~♪≫ 彼氏の哲に電話をかける。