うつ伏せ状態のあたしは、排泄物の匂いがするモップから逃れるように顔を左右に振る。 「……――なに逃げてるのよ!!」 イジメ行為に直接手を染めたことでたがが外れてしまったのか、明日香は執拗にあたしの顔にモップを押し付ける。 「お~、明日香やるじゃん!!」 「ヤバい~!!超残酷ぅ~!!」 声を上げて喜ぶ千代とヒカリ。 愛海は口の端を意地悪く持ち上げてあたしを見下していた。