そんな明日香に愛海がモップを手渡した。 モップの先からは汚い水滴がポタポタと垂れている。 「……――早くやんなよ」 「分かった」 愛海に促されて覚悟を決めたのか、明日香はあたしの背中にモップを押し付けた。 「ちょっと~、明日香マジー?背中って甘っちょろいし~」 「分かってるって……」 ヒカリの言葉に明日香は勢いに任せてあたしの顔にモップを振り下した。