「え……と……あっ、はい。そ、そうですね……。では、明日からということで……」 校長は毛の生えていないおでこに大粒の汗を浮かべている。 ここでカンナの父親に逆らったらどうなるのか、校長は分かっているのだ。 昔からそうだった。 小学生の時、カンナが他校から転校してきたときも今と同じ状況だった。 校長も、教頭も、先生も、保護者も。 大人は全てカンナの顔色を伺って機嫌を取った。 カンナの機嫌を損ねるようなことがあって父親に睨まれれば、わが身に関わるからだ。