「カンナはいつから登校したいんだい?」


「うーん、明日から」


「……――明日!?」


カンナの発言に校長が目を白黒させる。


「えー、一応手順というものを踏むのが決まりになっておりまして。書類関係の方を提出して頂いて、それから制服や学校用品を購入いただいてそれから……――」


「カンナ、ここの学校の制服嫌ー。今の制服のまま登校したいー」


「そうだな。いいですよね、校長先生」


「あっ……えっと……それはですねぇ……校内のきまりも……――」


「ねぇ、パパ。明日から学校にいってもいい?」


「あぁ、明日から登校しなさい」


「え!?」


カンナの父親は悪びれもなくサラッとそう言うと、「いいですよね?」と有無を言わさぬ口調で校長に尋ねた。