「あっ、そうだ。ミチル。今日4人で放課後カラオケ行かない?」


すると、あたしを見つめていた3人の中の一人が急にそんな提案を始めた。


4人という部分をあえて強調したことで、あたしが良く思われていないことははっきりした。


仲間には入れないという目には見えないバリアを目の前で張られてしまった。


「あー、そうだよ。こないだ約束したじゃん!!」


「したした!」


ミチルちゃん以外の3人が口々に同調する。


「うん、いいよ。せっかくだし、楓子ちゃんも一緒にどう?」


3人の思惑に反してミチルちゃんは笑顔を崩すことなくそう言った。