あたしは平凡なグループに属することを決めた。


中でも話しかけやすそうな雰囲気のグループに恐る恐る近付いて行った。


「あのっ、初めまして。あたし、新村楓子(にいむらふうこ)って言います」


声をかけると席に座っていた4人が一斉にこちらを向いた。


「あ……、初めまして。あたしは柊(ひいらぎ)ミチル。あっ、新村さんって入学式からずっと休んでた?」


「うん。熱が出ちゃって」


「そっかぁ、大変だったね。分からないことがあったら何でも聞いてね?」


「ありがとう」


柊さん……か。


にこやかに話してくれて好印象だ。


だけど、あとの3人はあたしをジッと見つめたまま口を開こうとはしない。