「アンタさぁ、バレないとでも思ったわけ!?」


誰もいないトイレで髪を掴まれ床に引きずり回される。


ブチブチっという嫌な音の後、数本の髪の毛がトイレの床に散らばった。


「ご、ごめんなさい……――!!あたしは……――」


「言い訳なんてききたくねぇんだよ、バーカ!!」


石川愛海(いしかわあみ)はあたしの髪を掴んだまま、汚い床にあたしの頬を押し付けた。