白黒王子と甘い恋

俺はいつも通り教室に入ると、菜乃が誰かと仲良さげに話している。

菜乃が俺に気付いて近づいてきた。

「紹介するね。優里っていうの。」

菜乃が嬉しそうに言った。

「優里にもね、あんたみたいな幼なじみがいるんだって。」

「松井優里です。よろしく。」

俺もすぐに「釼野拓斗だ。」と自己紹介をした。

「菜乃、幼馴染ではあるけど釼野君とは違うよ。」

その頃は、まだこいつの幼なじみが誰かなんて知らなかったけど、優里は自分で言ったくせにとても悲しそうな顔を一瞬見せた。