出会いは寒い冬の事だった。


私は、野球部のマネージャーをしていて今日は練習試合で対戦高校が来る日の事だった。


「うぅ。寒〜いっ。」
同じマネージャーの萩本美紀がキーパーにスポーツドリンクを作りながら言った。


「あっ!私、ゲームのオーダー出してくるの忘れてた!ちょっと行って来る!」
美紀にそう告げ前も見ず走った瞬間………

『ドンッ!!』
と、人にぶつかりしりもちをついてしまった。

その瞬間大きな手が私の前に差に述べられた。
手をとろうとした瞬間、

「大丈夫?前位見て走りなよ。運動音痴?」

その言葉にカチンときた私は手を振りほどいた。

「大丈夫です。すみませんでした。」と。顔を見ず通り過ぎようとした瞬間、

「謝る時はちゃんと顔見て謝れよ。」

と、言われ、上を見上げた。

イケメンではないが、顔立ちは整っており、目はややつり目だが
きれいで大きな瞳をしていた。
その瞬間体中に電流が走り、私はそのきれいな瞳から目を逸らす事ができなかった。


「おい!頭でもうったのか?」
と、彼。

「大丈夫っす!では、すいませんでした。」
と、変な日本語を発してしまい、走り去ろうとした瞬間………


「おい!名前教えろや!」
と、彼。

「お…かっ……岡崎真実子!」
と、緊張気味の私。


「岡崎真実子!俺、岡田正生!俺がホームラン打ったら付き合え!!」
と、彼は走り去って行った。