次の日。 教室に行くと雅と目があった。 「おはよ。」 「...」 まさかの無視。 会釈ぐらいしてくれてもねー?? 「鈴原くんおはよ!!」 「あ、久我さん。」 「ふふ、智子でいいよ!! 私も優って呼ぶね!!」 ...やめてほしい。 お前なんかに名前を呼ばれたくない。 「...っ」 そのとき、ゆっくりと立ち上がった雅が、教室を出ていこうとした。 その顔は、初めて話したときの顔と一緒だった。