トイレから出ると 『大丈夫か?』 雅樹が心配そうに見つめる。 私が部屋にいないから、心配で探していたと言う。 私…妊娠したの。 雅樹の赤ちゃんがいるの… 言いたかった。 けど、組員さんの言葉が離れない。 雅樹はそんなふうに思わないと思うけど… けど……怖い。 「部屋で…休むね…」 雅樹に支えてもらいながら部屋へ戻った。 ごめんなさい…雅樹。