まじでか。。。まさとと関わらないようにしてたのに。。私の苦労が水の泡だ。

「おい!ぼーっとしてねぇで行くぞ」

「え!?買い物なら私一人で大丈夫だから!」

「は?俺外に出たかっただけだし」

あっ。そっか。そうだね。それだけ。

何を勘違いしてるんだ私。。。



「なんか武田さんのやつ悪かったな」

「ん?なんで?。。。あっあの後話したの?」

「あー。聞きたいことがあるとか言われて。
そしたら、ゆなのこと話してたから。
俺のせいで嫌な思いさせて悪かった」

よかった。武田さん少しは楽になれたのかな。

「ゆなのことが好きなのかって聞かれた」

へえ。そんなこと聞いたんだ。
。。。
はい?なんだそりゃ???

やっぱりまだ疑ってたんだ。。。

まさとは、私の何かになりたいとは言ってたけど、もうそんなこと忘れてんだろうな。それにしてもちゃんと答えてくれたのだろうか。。

「えっとちゃんと答えてくれたんだよね??」


「あー、ちゃんと答えた」

ふう!なら良かったー!解決だー!
疑い晴れたー!

「よかった!話してくれてありがとね。
よーしスーパーついたー!小麦粉小麦粉っと
。。」

あ?まさとが違うとこに歩いていこうとする。。、

「ちょっとどこ行くの?まさとーー」

小麦粉そっちじゃないしー

まさとは振り返って私の手を引っ張った。
ん?なんか笑ってる。。。

「あっ。まさとって呼んだ。」


「あっ。滝口くん。そちらは違います!」

「あのな。。もうやめろよそれ。腹減ったから、まず腹ごしらえしなきゃ、小麦粉持てない」


まさとに手を引かれ、スーパーの隅っこにある
たい焼き屋さんとたこ焼き屋さんのところに着いた。

「ゆなはどっち?」

決まってる今の気分は。。

「たい焼き」

「おっ!一緒だ。つぶあんだろ?」

「うん」

まさとはつぶあんのたい焼きを4つも買って
すっごく嬉しそうな顔をしてる。
甘党男子。。。
顔とのギャップに
コロッと女子は落ちちゃうんだろうな。。。

近くにあるベンチに二人で腰かけ、
ほれっといって
たい焼きをくれた。

ワァーイたい焼き久しぶりだ!


「嬉しそうじゃん」

「だってたい焼き久しぶりなんだもん」

ぱくっ

うまぃーーたい焼き最高だぜ!
美味しいもの食べてる時間はすき。

なーんにも考えなくていいから。

たい焼きもだーいすき。
あったかいあんこがさみしさを少しだけ
あっためてくれる感じ。

うー幸せ!


隣でばくばくと食べるまさと。。
まさかこいつ残り全部食べるつもりなのか?

あっ二つ目。。
ずるい。
私も買おうかなーっと席を立つと
手を引っ張られ、

ほら!っと言ってもう一つゲット!
なーんだ始めっから二つくれればいいじゃん

「羨ましいそうに見つめんなよ。この食いしん坊」

「べつにいいしー。たい焼き食べれるなら何言われても、痛くもかゆくもありません」

「食べてる時ほんと幸せそうだな」

「えー食いしん坊ですから」


ブハ。まさとが笑ってる。
なんかかわいいな。

「おっ、まさとー。何お前も買い出し?
あっ飯田さんもーたい焼きいいなー」