年末。
今年最後の日。
私は今まで書き留めたノートをみていた。

ペラ。。。
12月28日

「ゆなはさー、いいよね。頭も良くって
水泳もみんなから期待されてるし、
友達も多いし。

羨ましいな。」

「ゆいだっているじゃん。私が!」

「そうだけどさ、
一緒にいてもやっぱりゆなの圧倒的な存在感
みたいなやつに憧れちゃって。

私から見たらなんか遠い気がしちゃうんだ。」


「何言ってんの!うちらは大親友でしょ?」

「ほんとーに?一番?」

「もう家族みたいなもんじゃん」


「あっまた試合あるから見に来てよ!」

「えっやだ!」

「え!なんで?」

「だってさ、
ゆなみんなからチヤホヤされてるんだもん。

ゆうだって。。」

「え?」

「あっ違う違う!ごめん。ゆうと見にいく!
楽しみだなー」



。。。

ちょうど3年前、ゆいが私の目の前から
この世から消えた日。

私はゆいが眠る場所に朝早くから来ていた。
お墓をきれいにし、お花を添えた。

たったった。。


「ゆな。。」

一回目も二回目も私一人だった。三回目の
今日は、ゆうが来るかもしれないと思っていた。

。。。

「ゆう。私はゆいに嫌われたのかな?」


「。。。?そんなわけない!」


「今まで、夢に出てきたゆいのことノートに
書き留めてたんだ。
何か意味があるのかもしれないって思って、
3年間分。。。
夢に出てくるほとんどが昔あったことで、
夢を見る度、
その時どーすればよかったのか、
考えてきた。
けど、その答えはどれと不十分で。。。

結局私は何も理解できてない。

彼女を知るには幼すぎて、
彼女を助けてあげるには力がなくて、
彼女を守るには弱すぎて、、、

もしかして
ゆいは私のことを
恨んだのかもしれないとさえ思う。」