「佐藤くん今日ほんとありがとねー
じゃあまた学校でー」


佐藤くんは自転車で帰るということで、
佐藤くんと先に別れ、
まさとと私は駅に向かった。

「佐藤くんってこの辺に住んでるんだねー」

「あー。確かあのマンションだったと思う」

げっ高〜い。
高層マンション。しかも駅近。。。
しかも徒歩5分圏内にショッピングモール。

佐藤くんってちょっとしたおぼっまちゃま?

ブルルル。。。
ん、私のスマホが鳴ってる。
スマホの画面をみると、
伊達さんからの着信。。。

後で電話すればいいや。

「でろよ。俺別に気にしないから」

そー言われると出るしかない。。

「はい。どーしたの?」

「ゆいちゃん?今から会える?」

。。。

「この間酷いことしちゃってごめんね。
もう一度チャンスくれないかな?」

。。。

「わかった。いまララショッピングモールにいるんだけど、来れる?」

「ありがとう。近くにいるから5分で着く。
まっててね」


「あっまさと用事出来たから、ここで。
今日ありがとね!じゃあまた学校で!」

。。。

まさとが動かない。。。


「どーしたの?」

「誰と会うの?」

いっそ、最低な自分を見せて嫌われてしまったほうがいい。。

「お客さんに呼ばれたから。会うだけ。。
。。。

ほら、最低でしょ?
お客さんに会いたいって言われたら会うし、
やりたいって言われたらヤル。

なんだってする」


。。。

「。。そりゃ最低だな。けど、最低なゆなでも受け止めるし。でもゆなは平気か?最低なことしてたってゆなは楽しくねぇだろ?もしゆなが苦しんでるなら、どんなことしてでも、辞めさせっから」


。。。
「だから、大丈夫だし。最低なのはもともと」


「じゃああの屋上のやつは?ゆなのこと、待ってんじゃねえの?ずっと待たせておくのかよ。」

ゆうのことか。。。
それは。。。
ゆうには伝えなくてはいけないことがある。
変わらなきゃいけないと思ってはいる。

「少しでも何か思うなら、ちょっとでもいい、
前に進む努力ぐらいしろよ。いつでも助けになるから。じゃあな」

言うだけ言って、まさとは立ち去っていった。。