髪は巻いている暇が無いから、緩めに纏め上げた。
これなら毛先がバサバサしててもあまり目立たないよね?
お次は、メイク!!
『夜』という事もあり、念入りにしなくてもいいよね?
下地を施し、ベースメイクをしっかりしてから、ファンデはナチュラルに。
アイブローは慎重に施し、アイラインはほんのちょっぴり。
アイシャドウは気持ち程度で、チークを少しだけ乗せた。
そして、フェイスパウダーで整えて……。
最後は唇を整えてから、グロスを一塗り。
ドレッサーの鏡を覗き込んで、まだらになってないか確認していると。
――――ピンポーン
「えっ?嘘っ、もう来たの?!」
慌てて玄関へ駆け寄り、ドアを開けると。
「久しぶりだな」
「ッ!!」
相変わらず、顔だけは悔しいほどにイケメンの彼がいた。
「用意出来たか?」
「あっ、……はい」
「じゃあ、下で待ってるから、鍵掛けて来い」
「…………はい」
玄関のドアに片手を着いて話す姿も様になる。
ホント、見た目だけは悔しいけど文句なしにカッコいい。
無駄に綺麗な顔と細マッチョなボディが目に毒なくらい……ヤバすぎる。
つい見惚れてしまい、ハッと我に返った私は慌てて荷物を纏める。
そして、今一度鏡に映る自分を眺め、何か足りない気がした。
………腰回りかな?
決して若くない私がニットワンピを可愛く着こなすのには無理がある。
だから、クローゼットから細めのベルトを取り出し、身に着ける。
ん、コレなら大人可愛く見えるよね?



