「俺はフェアプレー主義だが、ハンデ無しじゃあまりにもお前が可哀想だから、俺からのプレゼントだ。遠慮なく受取れ」
「………」
「フッ、俺って優しいなぁ~。敵に塩を送るんだもんなぁ~」
厭味をたっぷり含ませて、不敵に微笑む彼。
心底ムカつくが、今日一番の収穫のようだ。
本当なら今すぐ投げ返したい所だが、今後の事を考えると有難く戴いた方が良さそうだ。
引き攣る頬に手を当てながら、必死に笑顔を作る。
「ありがとうございます、嬉しいです。大事に使わせて貰います」
「プッ」
「なっ、何で笑うんですか?」
「今の、完全に棒読みじゃん」
「ッ」
バレちゃあ、仕方ない。
「それより!写真、消して下さい!!」
「断る」
「は?何でですか!?」
「酒の肴にちょうどいい」
「はぁ~っ?」
酒の肴って、つまみって事?
つまみは……おかず?
おかずは……………ん?……んッ?!
ヤダヤダヤダッ!!
それは死んでもヤダッ!!
「あの、えっと、その……麻生さんッ!!」
「フフッ、何だよ」
「私なんて、“あて”になるようなモノは何一つ無いと思います!」
「…………?」
「だから、私なんかより若くて、もっとこう……」
上手い言葉が見つからない。
ストレートに言葉に出来るほど、私はあか抜けてないのよ!
昭和の女っていうあだ名があったくらい、古風な女なんだってばッ!
“私をおかずにしないで!”なんて口が裂けても言えないじゃない。
無意識に視線を泳がせていると。



