事務所の隣りに商談用の会議室がある。
あまり広くないその部屋にコの字型に長テーブルがセッティングされていた。
手洗い、消毒を済ませた私達は身だしなみチェック(衣服に髪の毛等が付着していないか目視検査)を受ける。
すると、私達の到着に合わせたように次々と出来上がったばかりのフライ物がテーブルに並べれてゆく。
「早坂さん、悪いね!店内からレタス1個とミニトマトを5パック下げて来て~」
「はい、了解です」
「相澤さんはこのトレイをテーブルに並べて煮物を詰めて貰える?」
「はい」
店長の指示の下、私達はテキパキと動く。
コの字型のテーブルは作業効率を考えてのもの。
詰める時は、詰める予定の品が入った容器を抱え、入れながら横移動して行く。
テーブルの最後まで辿り着くと次の品物の容器を手にして再び横移動。
トレイに全て入れ終えると蓋をして、段ボールに詰める。
そして、再び詰め作業を繰り返す。
店長、私、志帆ちゃんの3人でしていた詰め作業も、後半になると手の空いた社員も加わり急激にスピードがアップした。
そして、最後の1つを詰め終えると、自然と何処からともなく拍手が沸き起こる。
「お疲れ様~。ホント、助かったよ~」
店長の声に合わせるように社員の方々から『お疲れ様』と労いの声が掛けられた。
私と志帆ちゃんは視線を合わせ、自然と笑顔が零れる。
社員の男性が差し出してくれた椅子に腰かけると、ドッと疲れが出て来た。



