How much?!



カッチーン!!

今日何度目か分からない毒を吐きやがった!

私が下の上ですってッ?!

ふざけんじゃないわよッ!!



「言っとくけどねぇ!こう見えても、私、『処女』なんだからッ!!生娘をそこら辺にいるクタクタ女と一緒にしないでくれるッ?!」

「はっ?………それ、マジ?」


彼は信じられないと言わんばかりに目を見開き、私を見据えた。

そして私はというと、怒り心頭でわなわなと震えていた。


周りの視線なんて、もはやどうでもいい。

二度と会う事がないような人に気を遣ってる場合じゃない。

目の前のコイツの口を塞がない事には、私の脳が蒸発しそうだ!

瞬きも忘れ、睨みを利かせていると。



「……ックククッ……。それマジで言ってんの?」

「はぁ?ちょっと、馬鹿にするのもいい加減にしてよッ!!名誉棄損で訴えるわよ?!」


彼はお腹を抱えて笑いを堪えている。

本当にムカつく野郎だ。


私がギュッと握り拳を作ると、口元を手で覆いながら視線を向けて来た。



「ヨシ!!交渉成立だ」

「は?………何言ってんの?」

「だから、お前はそのカラダを賭けろって言ってんだよ」

「……………へ?」

「俺がお前を抱くのに何のメリットも無いが、将来、お前に好きな男が出来た時にその男に教えてやるよ」

「なっ………な、何……を?」


私って馬鹿だ、大馬鹿者だ!

聞かなくてもいい事を聞いてどうすんのよ!


これ以上無いほどに彼はほくそ笑んで、私の耳元で囁いた。

――――背筋が凍るような一言を